さざめく青い光
遠い空と海
君のいた春
さあ行けよと
手を振るように揺れて
かつての日常が
愛おしく思い出される
そんなに遠くまで
来たわけでもないというのに
ほんの時々振り向いてくれる
それでいいの
それがいいの
旅の気配がする
軽やかな人はいい
お定まりの物語は
もう聞き飽きたから
好きになったから
君にもう会えないの
約束を守るのは
とても難しいのね
見上げるだけの空があって
見上げるだけの気持ちがあるから
それが生きていけるってことかなって思う
夢見る頃を過ぎても
夢見ることを忘れられない
愚かな私たち