ただ横たわる残骸を
涙の粒で照らす
ちっとは美しい思い出にでも
見えやしないかと思って
隣り合わせの運命
背中合わせの気持ち
見つめ合った束の間
鏡合わせのふたり
見上げれば星が輝くそこが 暗闇であればこそ
目を閉じて
今はいない君を想うよ
何処へまでも行こう
思い出が
いつまでも君を見つめていてくれるから
いつか消えるから
大切にしたのさそのいつかは
思ったよりもうんと
すぐのことなんだから
よろめきを抱き締めるふりして
受け流す そっと
時刻の狭間に
零れおちてしまわないように
どこか行きたい
暖かいどこか
自由などこか
美しいどこか
笑っちゃうような何かがあれば
生きては行けるような気がする
日々の暮らしを
甘い誘惑は
安易に予想できるよな
よくない未来に負けるほど
生易しくはないものさ
忘れないでいてね
気ままや自由の結果が
破天荒や新しさとは限らなくて
普通さや気遣いを
選ぶ幸せもあるんだってこと
晴れた日は
いつもより少し高く
暖かさに手が届くように
ぜんぶぜんぶぜんぶ
連れてこの先行けたらいいのに
みんなみんなみんな
大好きだったんだもの
だけど腕がちぎれそう
もう一歩も動けない
涙が出てきちゃう
だから仕方ないの
誰かにとって
庭でありまた市場であり
もしかしたら墓場かもしれず
祈祷の場であるかもしれない
その場所に
私の道ならぬ道が
通っているのかもしれない
仄かな気持ちや
さり気ない思い出をみんなみんな忘れてしまったら
ささやかな私の人生が
丸ごとなくなりそうで怖いの
いささか感傷的にすぎる私を
私だってわかっているわ
賑やかして生きて行く
胸を刺す僅かな痛みを
忘れたいから
昔の恋の思い出が
あなたを優しく見守っている
予感という名のそよ風が
鼻先をくすぐるこんな瞬間にも
あの日の僕らも
こんなふうに
見えていただろうか
僕らは友達だったけれど
営みが輝いて
揺れる光
初めての街に
懐かしさと
あこがれ
誰かがあなたのために
部屋を暖めておいてくれる
それを愛と呼んでも
いいような気がするの
短くない時を生きてきたのに
こんなところでこんなことしてる
こんな自分が恥ずかしい
それでも何かしなくちゃ
いつか
すべてはなくなってしまうのだけれど
その時が来れば
恥ずかしい私ごと
なくなれるのだからたぶん大丈夫
答えの出ない問いに疲れても
それを繰り返してしまう
怠慢に溺れる
結局は能天気な悩み
そよ風にも気づかないふりして
寂しさも
やり過ごせるさ
本気は
隠しているつもりなの
いつからか なぜかしら
私にもわからない
矢継ぎ早の悲しさが
さらさらと重なって
温かかった心など
あっという間に隠してしまう
頑なに冷えた笑顔の下
本当の私なんて誰も見たくないのだ
変わってしまったところも
変わらない私らしさの
可能性の一部だと
そう思ってるだろう君の
変わらない笑顔が嬉しい
夢は小さくてもいいから
たくさんあったほうがいい
目に見えるようにたくさん並べて
眺めているだけだっていい
たくさんの明るい気持ちが
これからの人生を彩るなんて素敵