届きそうで届かない
もっともっともっと
背伸びをしなくちゃ
このもやもやは
きっと雨のせい
季節のせい
眠気のせい
部屋が散らかってるせい
飲みすぎたせい
たぶんきっと
ずっとずっと遠いところに
けれど確かに
きっとある、と思える
カランカランとベルを鳴らして
新しい何かがやってこないかな
なんて
今はもう遠く感じる
夏の眩暈を思い出す
まるで
お伽話のように
光と影が入れ替わるその時の
ドラマティックなアンバランス
あり得ないことが起こりそうな予感
まぼろし
ちゃんと感じていないと
離れて落ちちゃうよ
同じ速さで
同じ方向へ
この恋は
わたしひとりのもの
本当のことは
誰ひとりとして知らない
靄がかかってはいるけれど
陽の光が射して
キラキラきれいだなって
今はまだこのままで
不確かな気持ちの中で
揺蕩う私を許して
なかみとおまけ
行きと帰り
本当はあべこべだったりするの
???と思ったら
時々違う方から見てみてね
心ここに在らずでも
そばにいる意味はあるって
そう思う
私のなかを隈なく探してみる
幸せは
遠くから眺めることしかできない
そんな気がして
巡りめぐる
恵みをいただいて
その輪の中に
在ることを許される喜びよ
溢れるこの気持ちが
なんだかよくわからない
だけど
このままどこまででも行ってみようと思う
涸れてしまえと思えるまでは
今だけの道づれでいいさ
いつかどこか
良きところでお別れしよう
君が元気ないなら
なんとか元気づけたいんだ
君がいなければ僕はとっくに
どうかしていたんだもの
甘い香り振りまいて
どこから来て
どこ行くの?
追いかけても掴めない
だからただ眺めてるだけ
私は立ち止まってるだけなのに
みんながどんどん先に行っちゃうから
まるで私が後ろへ向かって進んでるみたい
だけどぼんやりしてるのでも怠けてるのでもない
私 もう少しここにいたいの
私たちっていつも
ガラス越しに会話しているみたい
なんだか時々
たまらなくもどかしくなるの
楽しい時間をご一緒に
そして星の瞬くころ
彼女は恋をする
友達とのさようならのあとで
どうして君とこんなにも
一緒にいたいのだろう
初めて会ったあの瞬間
心奪われたとも思わなかったのに
あれからずっと
いつでも君に
会いたくて堪らないだなんて
そよ風に花が揺れるように
楽しげに笑えていればいい
夕焼け雲みたいな
薔薇色の人生じゃなくても
君の心配の種をみんなみんな
話してごらん
笑いながら僕が
はじからぜんぶ
食べてあげる
君の肩先にちょっとだけ
まだ僕の恋心が引っかかってる
吹けば飛ぶよな恋だから
そっと息を吹きかけるよ
後ろから
幸せっぽいような瞬間を重ねて
幸せっぽいような人生になれば
それでまあまあ満足なのかな