ただ一切は過ぎてゆく
振り返っても もう戻れない
すべてのことが私を通り過ぎて行くなら
せめてこちらも歩みを進める
くちびるの端を少し上げて
こちらが通り過ぎているかのように
綱渡りがいいのに
舗装道路をエスコートされても困るわ
女の子はみんな 意外と冒険家
何も考えてはいけない
ただ
粛々と
時をやり過ごす
そうすべき時
そうできる強さ
張り詰めた 冬の冷たい空気を
まっすぐ切り開くように
スカートの裾揺らして
自転車とばしてた
あの時もこの曲を聴いていた
日々を確かに生きて
ここを忘れずにいたい
いつか過去になる今
ここにいたということを
遠くにいる君に
今 目の前にいるあなたにも
関わりへの感謝と
たくさんの幸せを願って
メリークリスマス
優しく滲む光のひとつひとつに
楽しい思い出が映る
悲しかったことはろうそくの灯に溶かしてしまおう!
素敵な一年に感謝して
あたたかい気持ちで過ごしたい
今日の日
雨の音で 君の声が聞こえない
こっち向いてくれなくちゃ
すぐに君を見失ってしまう
夜なのにこんなに明るい街のなかでさえ
明日もし世界が終わるなら
君に言いたいことがたくさんあるような気がするのに
君に会うといつも
何も言えなくなっちゃうのは
昼か夜かもわからなくなる
煙に巻かれた昼下がり
夢の行き着く先もこの恋の末路も
すべてはミルクの渦に巻かれて
きれいに消える
天国みたい、と思えるところは
たくさんある
でも天国ってなんだろう
ひとり街を歩いて
あの子に会いたいなぁと思う
それくらいがちょうどいいなんて
わがままと言われちゃうかしら
燃やし尽くしたい この気持ちを
思いを残すことがどんなに苦しいか
知ってしまった今となっては
温かな光が
胸の真ん中に灯る
時々揺れながら
静かに燃えている
音もなく
空気に波紋を広げながら
街の灯りが揺れて
私の気持ちが揺れる
もう息が白いことを
君には言わなかった
季節が過ぎてゆくのを
気づかないでいて欲しくて
自分の中にもう一人の自分を持って
見守ったり 褒めたり 応援したりできたらいい
そうしたらもう少し 大人に近づけるかもしれない
私の見ているのとは違う世界が
私のすぐそばにだってある
遠くに見える いつか行く先
そこへと向かうことのできない
心の淀みを波にそっと放てば
少しだけ軽くなった私の背中を
風がそっと押してくれるのだ
さみしがり屋の君よ
今日 空を見上げましたか
私は今 ひとりぼっちで
この空を見つめています
私は私の詩を詠う
君は君のパンを焼け
珍しいものでなくとも
新しいものでなくとも
それはこの世でたったひとつのもの
不安ということばを知らなかった頃
私はその気持ちをどんな風に感じていただろう
名もない気持ちを
忘れずにいることができるだろうか
悲しいことも
どうせ忘れてしまう
食欲がないことも眠れないことも
どうせきっとぜんぶ
食べて飲んで眠って起きて
いつかみんな小さな思い出になる