景色が変わっても
人の考えてることなんて
そう変わらない
ごはんを食べたら
お昼寝したいなぁ
欲しいものを見つけたら我慢なんかしない
何を言ったって
どうせ聞いていない
出会ってみて
必要な存在だったと思う
ずっと待っていたと思う
こういう気持ちを
人は運命とか言うんだろうか
空気が
日に日に濃くなっていく
息苦しいほど
暑い夏に向かって
雨が
匂いも気配も消す
こんな日は
恋の痛手を忘れるのに
うってつけの好い日
ただ静かにコーヒーを飲んでいる私は
今
人待ち顔なんかしてたりしますか?
ずうっと待っていたのに
扉が開かないものだから
次の街へ
私 飛び出してしまおうかと思って
ひとりぼっちベッドの中で
君に呟く
グッドナイト
いい夢を
君の優しさが
偽物でもいい
いや偽物であってくれたら
どんなにかいいだろう
1秒は1秒ごと
1日は1日ごとにみんな平等に
いつも同じに流れているはずなのに
もしも私が
私の友達だったら迷うな、絶対に大丈夫
と言うに決まってる
…決まってるんだけど。
ふざけ合っている間に
すべて過ぎ去って
永遠に眠ったままの
朝を迎えられたら
どんなにかいいだろう
私の心変わりはもっともっと
もっと早くにやってくるはずだった
空の高さが 風の匂いが
花の色が変わるよりも
もっと
僕たちの笑い声に
花も揺れていた
淀むほど穏やかな川面を
静かに舟は行く
向こう岸はどんなところかな
ね、物知りの君なら知っている?
穏やかな水面に つつつ と指を滑らせて
世界の歪みに
私の本当が誘われやしないかしら
そしたらぱしゃんと
ぜんぶ壊してやるの
ただ他愛のないおしゃべりをして
なにかを待っている
そのなにかがなんなのかも
わからないままに
大好きな君を
大っ嫌いになってみたい
そうしたら世界は
どんな風にかわりますか?
雨上がりの生ぬるい風が
まとわりつく
でもなんだか
生きてるって感じ
揺れてるけれど
倒れたりはしないわ
悲しいのなんて
どうせひとときのこと
本当に哀しいことだけど
瞬く間に過ぎ
二度と戻せない
それならばいっそ
この夢を見ている間に
すべて過ぎ去ってしまえばいい
悲しくて
途方にくれる
手も足も出ない
涙さえ黙り込むほどに
匂い立つように鮮やかな恋を
自分の胸だけにしまって
ただ微笑んでいるだけ
腐敗の手前ギリギリまで
まだまだここで温めていたいわ
君の優しい眼差しを
束の間独り占めにする
幸せよ
初夏の
草の匂いのする風に
大切に包んで胸の奥にしまう
自分自身も滅多に入れない
そんな場所が
心のどこかにあるような気がするの