2017.3/31

近づいたり離れたり

ヤキモキさせる春の日射し

つれない態度の君みたい

振り回されてばかりの僕だよ

2017.3/30

マフラーを外して

風の匂いを嗅ぐ

日射しに香り立つ

微かな甘さを

見逃すまいとして

2017.3/29

話すべきことなんて

もうそんなにないけど

君と笑い合っていれば

少しだけ胸が軽くなるから

2017.3/28

使い古された

愛の言葉にだけ宿る

真実の響きもまた

あるのだろうと思う

2017.3/27

思い出は
その形が変わるほど
取り出していじくりまわしていてはいけない

ただそっと
心の何処かでキラキラしてるのを感じてるくらいがいい

2017.3/26

霧雨のスクリーンに浮かぶ

お決まりの冗談も言えないほど

落ち込んでる君と

為すすべなく隣に座る僕

冷たい雨の降る

ある冬の夜の思い出

2017.3/25

春を探しに

通りを渡って

君に届けるために

2017.3/24

何も変わらないように見えて

本当は

毎秒何かが変わってる

そうしていつか

すべて丸ごと変わってしまっていることに気づく

2017.3/23

君がもし僕のことを

好きでいてくれたら

もっともっと君を

喜ばせてあげられるのに

君が幸せであれば

僕はこんなに嬉しいのだから

2017.3/22

君が今日もどこかで

おいしいごはんを食べてるといいな

私を思い出さなくても

幸せでいてくれたらいいな

2017.3/21

雨のマリンバ

優しく傘を叩く

大丈夫だから泣かないで、と

街の喧騒に紛れて

2017.3/20

私の知らない私を

眠りから醒ます

私自身の

欲望という名の号令

2017.3/19

ドレスに着替えて

この部屋から出て行く

窓から空を見上げていても

魔法使いは来なかったから

2017.3/18

踊ろう

心だけでも

あの頃一緒に

ステップ踏んだこの歌で

2017.3/17

少しの間だけ眠らせて

夢を見させて

ほんの少しだけ

2017.3/16

信じることに疲れて

手触りと匂いの確かさの中に

飛び込んでゆく

季節の変わるほんのちょっとの隙間に

2017.3/15

この

毎日から

僕を見つけて

連れ出して

2017.3/14

玩具で結構

恋は 永遠の輝き

2017.3/13

今すぐ裸足で飛び出して

大声で歌って駆け回りたい

でもここから

そんな空想しているのが幸せか

2017.3/12

まいにちまいにち

甘いものが欲しい

少しずつでもいいから

手がかかってもいいから

何かをダメにしてもいいから

2017.3/11

忘れないで

楽しかった思い出を

なんでもない日々を

悲しい別れのあの時を

ひとつ残らず

残酷なほど鮮やかに

2017.3/10

時が流れ 日々が行き過ぎ

運命の恋もいつか

ただの想い出に変わる

2017.3/9

その優しさが

君自身の言うように

たとえ余りにもささやかだとして

私の胸を締め付けるには

充分すぎるものだったのだから

明日からの君に

あらん限りの幸せをと願う

このちいさなわたし

2017.3/7

柔らかい光を

この身に纏って

たとえどんな道でも

行けるわたしになるために

2017.3/6

いつだって

光と陰を

行ったり来たり

2017.3/5

交わした言葉は忘れても

ささやかな幸せの記憶を

そのままぎゅっと詰め込んで

明日の私に贈りたい

model : 安田聖愛

2017.3/8

今だけの君を

掴まえたい

2017.3/4

明るい木漏れ日の間に

冷たい風の上に

掌の陽だまりのなかに

新しい季節の

新しい自分を探す

model : 安田聖愛

2017.3/3

ここまで来てよ

今すぐに

女の子の我慢は

桜の季節より短いの

model : 安田聖愛

2017.3/2

ひと休みをしてるふり

近づく足音は

ちゃんと聴こえているの

model : 安田聖愛

2017.3/1

真冬の乾いた風に

弾む春の匂い

ほっぺたがくすぐったいのは

何の予感のせいかしら

model : 安田聖愛

2017.2/28

春を待つ

今年

桜はどんなふうに

私の目に映るだろう

model : 安田聖愛