さざめく青い光
遠い空と海
君のいた春
さあ行けよと
手を振るように揺れて
かつての日常が
愛おしく思い出される
そんなに遠くまで
来たわけでもないというのに
ほんの時々振り向いてくれる
それでいいの
それがいいの
旅の気配がする
軽やかな人はいい
お定まりの物語は
もう聞き飽きたから
好きになったから
君にもう会えないの
約束を守るのは
とても難しいのね
見上げるだけの空があって
見上げるだけの気持ちがあるから
それが生きていけるってことかなって思う
夢見る頃を過ぎても
夢見ることを忘れられない
愚かな私たち
覆い隠すのはやめた
取り敢えずはそのままで
覆い隠そうとした
そのこともそのままで
もうすぐ夜がやってくる
月と星を連れて
ミッドナイトブルーの別珍に浮かぶ
星の王子様の歌が聞こえてくる前に
さぁ早くお家へ帰ろう
いつものお部屋でカフヱー遊びをいたしませう
お女給さんはどのやうに
貴方に微笑みかけたらいいかしら
作戦会議も
まるで優雅に
気ままなおしゃべりを装う
良からぬ女の子の流儀
春が来たって
北風の日もあるし
準備なんてできてない
それでも思いつくまま進む
胸いっぱいに
幸せの種をつめて
何処からか
貴方が迎えに来るのを待ってるの
私の生まれる
ずっとずっとずっと前
憧れのあの人も
こんな風にここで誰かと
笑いあっていたかしら
夢みたいな街の
夢みたいなお店で
夢見るような
恋の始まり
いつもの席にいつものように
いつも違う陽の光
ほんの少しずつ
変わってゆくすべてを
昨日とはほんの少し違う
私がこの窓辺から眺める
いつもの席で
時々とっても不思議なことが起こる
けれどそれは
他の誰かにはとっても普通のことだったりもするの
ずっとずっと
ただ変わらずに
そこに居られるなんてこと
本当はきっとない
恋の終わり 花散らしの雨
頬紅を落とす涙には
もう映っていない君
いつでもここで待ってるよ
誰かが誰かに伝えたいことば
それが嘘でも本当でも
私の人生とは無関係な時間が
さらさらさらさらと流れている
知らない街に旅をする
抱えきれないほど重たい私になる前に
冬の名残りに後ろ髪ひかれて
湯気の匂いを求む旅
北へ、北へと
大好きな君に
幸せでいてほしいけど
君を初めて見つけたとき
寂しそうな横顔が素敵だったんだ
手を伸ばせば
届きますか背伸びをしたら近づけますか
今はまだここでひらひらと
小さな気持ちを震わせてるけれど
平和とか希望とか幸運とか
その他諸々 燃え尽くしながら
俺たちなんとか生き永らえてるのさ
日々の幸せに埋没して
生きて行けたら
今よりもっとしあわせだったろうか
美味しい匂いに包まれて
そんなことをふと考えたりして