2016.7/31

どうしても欲しいものができたから

捨てられなかったものを捨てて

私は  私らしく変わりたい

2016.7/30

本当に見たいものだけが

見えない

2016.7/29

ありもしない意味を

いつだって探してしまう

お伽話の王子様に恋をしたみたいに

週末にはサルトルを読んで

君を

心の中から追い出してしまうとしよう

2016.7/28

わたしの

急な心変わりを

お知らせ致します

2016.7/27

星をひとつ摘んできて
わたしの瞳に投げ込んで

月が綺麗だなんて
何気なく言った罰

2016.7/26

ただのあいさつに

ありったけの気持ちを込めて

ただひとことだけ

2016.7/25

遠いのか近いのかもわからない

大切なものをこそ

失いかけてやっと気がつく

私たち

2016.7/24

秘密の花園は

いつだってそこにある

2人が

黙って交わした視線のあいだ

2016.7/23

もしも君が
私のわがままを聞き入れてくれたら
そのお礼に
君に恋せずにいてあげる

2016.7/22

上を向いて笑う僕を

眩しいと言った君よ

あの時僕には

下なんかもうなかったんだ

2016.7/21

約束なんて要らない

今だけ  あればいい

2016.7/20

静かに

誰にも知られることなく

生まれて

育っているものだってある

たぶん  あなたの中にも

2016.7/19

君はいつだって

優しくて楽しくて

とびきり素敵なのに

一緒にいるだけで

悲しくなるのはなぜなの

2016.7/18

海を見ると安心するの

すぐ隣にいるあなたに

今は伝えられないこの気持ちも

いつか地球を一周して

届くこともあるような気がして

2016.7/17

私は後悔していない

行き着く先が幸せじゃなくても

そういう瞬間は確かにあったのだから

2016.7/16

胸が苦しくて

ぜんぶぶちまけてしまいたいけど

なんだかわからないから

なにをぶちまけていいかもわからない

だから

今は黙って見つめてる

2016.7/15

チェリーコーラとレモネード

もう一度 君と飲みたかったんだよ

ずっとずっとずっと

2016.7/14

夏の到来を告げる拍手喝采

自らの重さに耐えきれなくなって

涙をアスファルトに叩きつける雨雲

2016.7/13

始まらなかったものは

変わることもなく

終わりにすることもできない

涙は雨に隠して

すべてはなかったことにすればいい

初めから

2016.7/12

おとながこどもになる時間

私も少し

素直にわがまま言ってみたい

2016.7/11

もうずっとながいこと

少しずつ君を失ってる

いつかすっかりなくなれば

その時やっと気づくの

2016.7/10

湿った空気に直線を描く

たとえ平行線でも

君の響きはちゃんと聴こえてるよ

2016.7/9

君のいない冷たい星空の下

赤い星がひと際輝いていた

真っ暗な 天の川のほとりで

2016.7/8

この胸の痛みに嫌気がさしたころ
やっと君に何かを言える

そして世界は一旦滅びる
君のこと忘れてしまうまで

2016.7/7

すごく時々でも

必ずまた逢えるならいい

何気なく手を振る君を

いつも痛いほど胸に焼き付けてる

私の気持ちには

向こう岸がないの

2016.7/6

過ぎて行く時間が

じりじりと音を立てているようにさえ

感じられるほどの

静かで暑い

風もない真夏の夜のこと

2016.7/5

君の困ってる顔なんて

たぶん見ていられないから

すべてを胸の奥にしまって

微笑みだけ 頬杖にのせて

2016.7/4

嵐呼ぶ

夏の遠吠え

遠雷よ

2016.7/3

今年の夏は

去年よりずっと暑いらしい

今までで一番の

運命を孕んでやって来い

2016.7/2

なぜ君は

僕の心のほんとのところを

見てくれない

こんなにもわかりやすく

隠しているというのに

2016.7/1

人の暮らしが変わり

街が変わり

空の色や 星の明るさまで変わり

けれど海は

何も変わっていないように思える